2024/10/06 01:29

先日の残留農薬検査を依頼した同機関にて「食味測定」も実施していただきました。

この食味検査は、お米の水分率やいくつかの主要成分を専用の分析機器にて測定して、数値を出してくれます。各項目、5段階の中から測定結果が該当するところを示していて、以下が測定結果です!


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【食味品質評価票】
水分:14.2% → 普通
タンパク:6.2% →良い
アミロース:17.7% → 良い
脂肪酸度:22 → 普通
スコア:75 → やや良い
食味格付:A判定 (←劣る D/C/B/A/S 良い→)

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各項目の意味はこんな感じ。

  • 水分量: 米の水分量は、食味に大きく影響します。水分が多すぎるとベタつきやすく、少なすぎるとパサついてしまいます。
  • タンパク質含有量: タンパク質が多いと、一般的に硬く粘りが少ない米になりやすいと言われています。
  • アミロース含有量: アミロースは、米の成分の一つで、その含有量によって食感が変わります。アミロースが多いと硬く、少ないと粘り気が強くなります。
  • 脂肪酸度: 脂肪酸度は、米の鮮度を評価する指標の一つです。高いほど古い米である可能性が高いです。
  • 官能検査: 専門のテイスターが、実際に米を炊いて、香り、粘り、硬さ、味などを総合的に評価します。


結果を受けて… S判定ではなかったことが残念ではありますが、A判定(やや良い)だったことは良かった部分でもあります。美味しさの基準は個人差がありますし、誰かの美味しい、誰かの不味いはそのまま当てはまらないこともあります。客観的に判断できるデータとして示すことができるようになりました。


正直、コレを見て「最高格付ちゃうんかい!」って思った方もいらっしゃるかもしれません。それやったら他の最高格付のお米を買おうってなる方もいるかもです。


でも、商品を選ぶことは消費者として当然のこと。「お米を買う」にしても銘柄、産地、味、栽培方法、価格、人…何を重視して選びお金を払うかは自由です。そして、買うときの選択肢に入れるようにするのは生産者次第かと思います。


生産者・販売者としては、より高い品質のお米をお届けしたい気持ちはもちろんあります。今回、測定してみたのは”現状を知るため”です。そして、公開したのは良くも悪くも皆さまに知ってもらいたいから。


「スコア:75」「格付:A」の結果は、来年以降更新していきたいです。「格付:S」に入ることが1個の目標となりました。美味しさを感覚で評価するのは難しい部分もあるので、ひとつの基準として数値化できたことはプラスでした。もっと美味しいお米をお届けできるよう精進いたします!